【美容師は技術職?サービス業?】
2017.8.15
我々、美容師は技術職なのか?サービス業なのか?
考えた事あります?

私が美容業界に飛び込んだときは、美容師は技術職だと完全に思ってました。
技術さえあればお客様は沢山来てくれるはず!
と思って美容技術に関しては貪欲に学び、練習を重ねてきました。
当時はカリスマ美容師が流行っていた時代。テレビで紹介されるカリスマ達は、見た目にも派手な華麗なハサミさばきと、作り上げるヘアスタイルは美容業界に入ったばかりの私にはとても衝撃的でした。
「俺もカリスマ美容師のようになりたい!!」
「誰にも真似できないような技術を身につけて、かっこいい美容師になるんだ!!」と真剣に思ってました。
20代の頃は、毎日遅くまで技術練習と美容知識やヘアデザインの勉強してきました。
休日も返上で、練習や講習会やコンテストに参加もしてきました。
美容師として自信も付いてきた20代後半。
当時、完全に技術に頼り切ってしまっていた私に、初めてご来店されたお客様に自信を持って提案したヘアスタイルを、
「まったく気に入らない」と言われてしまったんです。
完全にカウンセリング不足でした。
お客様の要望はあまり聞かずに、私が勝手に似合うと思ったヘアスタイルを自信満々に提案して招いた事態。
本当に反省しました。
その時に気付いたんですよ。
ヘアスタイルは『美容師が作るものではない。お客様と美容師が共同で作るもの』だと。
私たち美容師の仕事はヘアデザインを作る仕事ですが、ヘアデザインって“モノ”じゃないんですよね。
“モノ”を作って、気に入っていただければ買ってもらうような仕事じゃなくて、
“美容師とお客様” 共同で作るのがヘアデザイン。
それはコミュニケーションをとりながら作っていくわけですから、接客業でもあります。
技術に頼りすぎてもダメ。
サービスばかりに目がいって技術の習得を怠ってもダメ。
美容師は、
『技術も身につけ、美容知識も勉強して、コミュニケーション能力も必要』
故に本物の美容師になるには、技術も接客も人間力も全てが必要なんですよ。